フェアトレードの認定ラベル/マークについて その3 WFTOについて
2009年 IFATからWFTOへ名称変更
「フェアトレードにラベル/マークは必要か?」のその1とその2で、
FLOラベル(フェアトレードラベル)とIFATマークについて解説してきました。
これらのラベル、マークがどういうものか、それぞれの団体がどんなものかといったことについては、
そちらに書いとおりですが、IFATが2009年4月から、WFTOという名前に変わりました。
なぜWFTO?
WFTOは、World Fair Trade Organizationの略。日本語にすると「世界フェアトレード機関」ということになります。
ではなぜ、これまでのIFATではダメなのか?なぜ名前を変える必要があるのか?WFTOのサイト内をあちこち見ましたが、
そのことについてははっきりとは言及しておらず、いまひとつわかりませんでした。
それで日本の関係者に直接聞いてみました。
IFATは、「アイファット」と読み、The International Fair Trade Asociationの略です。
しかし、以前ここは、International Federation of Alternative Trade と名乗っていました。
でも、この中に「フェアトレード」という言葉がありません。
それで「The International Fair Trade Asociation」と名称を変えたわけですが、IFATの名称は、そのまま残しました。
でも、それではちょっとこじつけ的な略語になってしまう。
これまで使われていた
IFATマーク
新しいWFTOマークは
WFTOのサイトで
見ることができます
また最近、FLOラベル、いわゆるフェアトレードラベルが世界的に広まっており、フェアトレード全体の市場を拡大させています。
それで、IFATの方でもそのマークに色を合わせて、フェアトレードは、
FLOマークに使われている青系統の色ということにしようと決めたということでした。
新しい名前をWFTOとしたのは、名前を自分たちが反対しているWTOにあえて似たものにすることで、 違いを際立たせようとしたからのようです。
2008年度のIFATの総会が10月にスリランカで開かれました。その場で出席団体による投票の結果、 91%の得票を得て、団体の名称を、IFATからWorld Fair Trade Organization (WFTO)に変えることが、決定されました。
そして2009年の4月から、正式にWFTOの名前に変更されることになりました。
この会議の様子については、IFAT votes WFTO という文書が発表されています。
100%フェアトレード(100% Fair Trade)
WFTOに名称変更するとともに、組織の規約も改正となり、 より強力にフェアトレードを推し進めていこうという感じのものになっています。
名称変更の理由については、団体のサイトではあまり明確なことは言っていないものの、上記の理由のほかに、 世界的な不況についての言及が多いところから、 売り上げの低迷に歯止めをかけたい欧米のフェアトレード団体の意向もあったのかもしれません。
WFTOになって初めて言われるようになったことに、「100%フェアトレード」というものがあります。
英語では“100% Fair Trade”となっています。日本語だと何となくダサい響きがありますが、英語の語感としては、 はたしてどうなのでしょうか?
団体や会社などが全面的にフェアトレードに関わっているとWFTOに認められると、 そこの団体や会社は「100%フェアトレード」になるのだそうです。
WFTOでは、「フェアトレードの10原則」というものを定めています。加盟団体の行う事業がビジネスであれ、 チャリティー的なものであれ、この原則を守って事業を行うのはもちろん、 その原則を納入業者とかお客様にも積極的に広めていくことが求められています。
10原則の中身は、以下のようなものです。
- 経済的に厳しい状況にある生産者に機会を与える
- フェアトレードを推進する
- (組織運営や事業についての)透明性と責任
- フェアな金額を支払う
- 性差別をなくす
- 児童労働をなくす
- 環境を守れる生産方法を採用する
他にもありますが、主なものを挙げました。上の原則を守っている団体が、「100%フェアトレード」です。
上の原則は、明確な基準というよりは努力目標的なもの。
フェアトレード・ラベルが、かなり明確に何がフェアトレード商品かという基準を定めているのに対し、
こちらはあまり定量的な基準、具体的な禁止、許可事項を定めたような基準にはなっていません。
詳しく知りたい方は、10 Principles of Fair Tradeをお読みください。
FT100のリスト
上の10原則を守っていることが認められた「100%フェアトレード」の団体をリストにした“FT100”というリストを、 WFTOでは作って公開しています。
これらの団体では、株主の意向や利益より使命に忠実であることや、 この世界に生きる人々に対する責任を重視することが決められています。
世界の(在り方)を変えるのみならず、ビジネスの在り方を変えることも目指しています。
FT100の団体のリストは、こちらのページで見ることができるようになっています。
リストを地域別にソートして見ると、日本のネパリバザーロやPeople Treeの名前を見ることができます。
管理人の発行するメールマガジンでよく話題にする、パレスチナ人の農民支援を行うイスラエルのNPO「ガリラヤのシンディアナ」も、
同じアジアの生産者として紹介されています。
有名なところでは、
ヨーロッパの「オックスファム」やアメリカの「イークオル・エクスチェンジ」などの名前をも見ることができます。
フェアトレード関係者の間で良く知られているアメリカのグローバル・エクスチェンジは、
フェアトレード・ラベルの方のグループなので、ここには名前がありませんでした。
団体の名前は変わっても、ただそれだけで、基本的なところはIFATと変わはありません。
参加している団体もそのままです。
ただ、これまでIFATは、商品に付けるラベル(Product Labelと呼ばれる)はありませんでしたが、
今後それを作る方向で動いているようです。
2009年5月から始まるという情報もありますが、はっきりしたことがわかったら、追加情報を載せたいと思います。
世界フェアトレード・デー2009
WFTOでは、毎年5月に「世界フェアトレード・デー」というイベントを開催しています。
加盟する世界70カ国、350団体のフェアトレード組織、生産者組織がこの日、一斉にフェアトレードをアピールします。
世界フェアトレード・デーは、毎年5月の第2土曜日と定められています。
この日に世界各国でイベントやキャンペーンが同時に開催されます。
2009年の世界フェアトレード
デーのロゴ
左の○のところが新しく
作られたられたWFTOマーク
1995年、ヨーロッパのフェアトレード・ショップの連合がこの運動を開始。
日本では1999年にグローバル・ヴィレッジ(People Tree)が始めたのが最初です。
2002年には、欧米や日本などのフェアトレード組織と、アジアやアフリカ、
南米の生産者組織が同時に参加する初の世界フェアトレード・デーを実現。
世界一斉実施は、今年2009年で8回目になります。
フェアトレード・デーの前後には、WFTOに加盟する東京などのフェアトレード団体だけでなく、 地方のフェアトレードのお店などでも様々な催しが行われます。
詳細やイベントの予定については、公式サイトをご覧ください。
参考サイトフェアトレードの無料メールマガジン
メールマガジン「貧困のない世界を作る!フェアトレードの話」は、
フェアトレードをテーマにした日本で最初のメールマガジンです。
当サイトの管理人の斉木は、2003年11月より、
フェアトレードをテーマにしたメールマガジンを発行しています。
当時他にフェアトレードのメールマガジンはなかったため、
これが日本初のフェアトレードのメールマガジンということになります。
内容は、フェアトレードや貧困問題に関する最新情報を、わかりやすく解説したり、 児童労働、奴隷労働、貧困といった問題も、背景知識のない方でもわかるよう、 具体的に、わかりやすく解説したりするもの。
- 世界に貧困問題が発生する原因とは?
- フェアトレードの問題点
- 日本人として何ができるのか?
といったことを、このメールマガジンで学ぶことができます。
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